自己資本比率とは?企業の財務健全性の指標についてです。
目次
自己資本比率とは?
企業の財務健全性を示す重要な指標。自己資本を総資本に対して示す割合。
自己資本比率の計算
自己資本比率 = 自己資本 / 総資本
- 自己資本: 企業が事業を行う際に自ら集めた資金のうち、返済する必要がないお金のこと
- 総資本: 企業の負債(他人資本)と株主からの出資(自己資本)を合計した金額で、貸借対照表の貸方の総額
企業の負債と自己資本のバランスを理解するのに役立ちます。
自己資本比率の目安
一般的に、自己資本比率が30%以上、特に40%前後であれば、企業の財政が厳しくなるリスクは比較的低いと考えられています。
※業種や企業の特性によっても異なります。
- 50%以上:
良好な状態といえ、返済不要の資本や過去の利益からの余剰資金が十分にあると判断できる - 30%以上:
企業の財政が厳しくなるリスクは比較的低いと考えられる - 19%を下回っている場合:
財務改善などの対応を考えることが必要であることが考えられる - マイナスの場合:
債務超過であり、負債の総額が資産の総額を超えている状態
注意点
- 自己資本比率が極端に高い企業は、自己資本が多くても、効果的に活用できていない可能性があります。
- 業種別の平均や他社比較しながら相対的な判断も必要です。
業種別の自己資本比率の平均値
- 学術研究、専門・技術サービス業:42.8%
- サービス業(その他サービス業):46.5%
- 飲食サービス業:37.3%
- 生活関連サービス業、娯楽業:34.9%
- 卸売業:38.3%
- 小売業:36.7%
- 不動産業・物品賃貸業:32.7%
- 宿泊業・飲食サービス業:14.4%
- 設備などの固定資産を多く必要とする業種では20%以上
- 棚卸資産などの流動資産が多い業種では15%以上
安全性の目安とされています。
自己資本比率が高くても、純資産の内訳によっては注意が必要な場合があります。数値だけを見るのではなく、その内訳にもしっかり注目することが大切です。
四季報での自己資本率の確認方法
Yahoo!ファイナンスの銘柄情報で確認してみます。
例)7203輸送用機器 トヨタ自動車
自己資本率(実績) (連)38.0% (2024/03)
https://finance.yahoo.co.jp/quote/7203.T/performance
自己資本比率のトレンドを確認し、他の企業と比較することで、企業の財務健全性を評価することができます。
四季報を無料で確認する方法
もっと詳細に四季報情報を無料で確認したい場合、SBI証券ユーザーであれば、Webやアプリから無料で四季報情報を閲覧することができます。
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まとめ
自己資本比率とは?企業の財務健全性の指標についてでした。
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