投資心理や行動経済などでも応用される「ゲーム理論」「ナッシュ均衡」「囚人のジレンマ」とは何でしょうか?
目次
ゲーム理論とは?【Game theory】
- Game theory
「利害関係を持つ相手がいる状況で、自分と相手の利益を考え、最適な行動を決める」ための思考法。
ナッシュ均衡とは?【Nash equilibrium】
- ナッシュ均衡(ナッシュきんこう)
- Nash equilibrium
すべてのゲームの参加者が、一定のルールのもと、自らの利得が最大となる最適な戦略を選択し合っている状態のこと。
「どのプレイヤーも戦略を変更する誘引をもたないような戦略の組合せ」と定義。
1994年にノーベル経済学賞を受賞した数学者のジョン・F・ナッシュが提唱したゲームの理論における解概念であるためにナッシュ均衡とよばれる。
ノーベル経済学賞 ナッシュのゲーム理論とは?
ナッシュ均衡の概念は応用可能性が広く
- 寡占企業の行動や価格競争
- 国家間の軍事拡張競争
- 環境問題
- 資源獲得競争
- 社会規範の成立など
政治学、社会学、心理学、生物学等の分野にも応用されています。
「囚人のジレンマ」
ゲーム理論の代表的なモデル「囚人のジレンマ」
状況
- 2人の囚人が別々の部屋で尋問を受けています。
- 2人の選択肢は「自白する」「自白しない」ですが、刑の重さが変わります。
選択肢と刑
選択肢 | 刑 |
---|---|
A. 1人が自白し、もう一方が自白しない場合 | 自白した方: 無罪 自白しない方: 懲役10年 |
B. 2人とも自白しない場合 | 2人とも: 懲役2年 |
C. 2人とも自白した場合 | 2人とも: 懲役5年 |
「B.2人とも自白しない」で、2人とも懲役2年の選択が、全体感では合理的な選択ですが、2名の囚人はどんな選択をするでしょうか…?
オススメ書籍「ど素人でもわかる経済学の本」
この囚人のジレンマを、現代版の事例でわかりやすくした「みんなオシャレをやめられるか?」や「ビールの一杯目はなぜ美味しいのか?」など、経済学理論をわかりやすく紹介している書籍です。
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例えば、あなたが職場の同僚たちと「出社前の服装選びに時間がかかる」という話で盛り上がり「全員、明日から私服はやめてスーツで出勤しよう」と決めたとします。あなたは本当に私服での出勤をやめられるでしょうか?
まとめ
投資心理や行動経済などでも応用される「ゲーム理論」「ナッシュ均衡」「囚人のジレンマ」についてでした。
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