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人に読まれる記事を書く方法とは?
ブログやメールを書く時に、人を惹きつける、魅力的な文章を書けたらな、と思ったことはありませんか?
思った以上に、ネットでの文章を読んだり、人の話を聞いたりするというのは難しいものです。
みなさんも聞き手の立場で、学校の授業などを聞いている時、
興味のない先生の話は上の空
「つまんない内容だな、今日も長かった…。けど、どんな内容だったか覚えてないよ…」
という経験はないでしょうか?
人が話を聞く場合、もっとも集中力が強いのが、開始直後の30秒程度と言われており
「読みやすい、記憶に残る」文章や伝え方には技術(コツ)があるのです。
今回は、一度覚えると、ブログはもちろん、ビジネスシーンや日常生活でも応用が効く、そんな伝わる文章を書く方法ご紹介します。
「人に伝わる」3つの技術 – SDS法、PREP法、DESC法
下記でご紹介する3つの技術は、スピーチや、プレゼンで「相手に伝わる」ように進化してきた技術です。
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1. SDS法
✔️ 汎用的に使える、シンプルな方法
2. PREP法
✔️ 実例を交えることで、説得力・共感力を持たせる方法。
3. DESC法
✔️ 相手に納得してもらい、信頼関係を築いて提案できる方法
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伝える相手、目的と状況に応じて使い分けていきます。
こちらの方法をブログの文章構成にも応用していきます。
1. SDS法
最初に基本としてご紹介するのが、汎用的に使えるシンプルな方法です。
・Summary(全体の概要) ・Details(詳細) ・Summary(全体のまとめ) の略で、SDS法
読み手が理解しやすく記憶されやすい文章構成で、他の方法が使えない場面でも目的を選ばずに使用できます。
ブログやプレゼンだけでなく、レポートなどでも使うことができ、ニュースや通販番組などでも使われている技術です。
Summary 全体の概要
✔️ 最初に、伝えたいポイントを「~についてお話します」と手短に書きます。
Details 詳細の説明
✔️ 次に、Summary(概要)の内容を具体的に説明していきます。
Summary 全体のまとめ
✔️ 最後に、「以上、~についてお話しました。これからは〜していきましょう」のように全体をまとめます。
冒頭にご紹介した「話の聞く時の集中力が最も強いのが、開始直後の30秒程度。」の人間の集中力に注目して、
最初と最後に「読みやすく、記憶に残る」山場を作る方法です。基本形も言える構成なので、まずはこちらを試してみると良いと思います。
2. PREP(プレップ)法
Point (要点) Reason (理由) Example (実例・事例・具体例) Point (要点・結論)
結論重視で実例を交えることで説得力・共感力を生む方法です。
Point 要点・結論
✔️ 最初に、文章内で解説するポイント・結論を書きます。
Reason 理由
✔️ 結論に対するその理由を述べます。
Example 実例・事例・具体例
✔️ 理由を裏付けするような具体的な実例・事例を挙げます
Point 要点・結論
✔️ 最後に、ポイント、結論を繰り返し述べ、全体をまとめます。
人に何かを教えたい時に使います。
要点の他に説明と例を交える事でより理解が深まります。
教本やセミナーなどの教育的な表現をする時に特に有効です。SDS法のDetail(詳細)に実例を入れることで具体的なイメージを持ってもらう構成として使うこともできます。
実現のゴールや過程がイメージしやすい具体的な例えを交えて伝えることは、人の記憶に残るだけでなく、共感・惹きつけるパワーが大きいのです。
3.DESC法
Describe 描写する
Express 表現する
Specify 提案する
Choose 選択する
相手の同意を得たい時、感情や勢いに流されることなく、自分の主張や感情を相手に上手く伝える技術です。最大のメリットは、相手の納得感を持って自分の主張を伝えられるため、相手との信頼関係を築きやすいところです。ブログやECサイトでは、ユーザーへのオファーや、サジェストでも応用できることでしょう。
Describe 描写する
✔️ 問題の現状や相手の行動を客観的に描写します。この段階ではあくまでも、感情を入れずに事実のみを客観的に描写することが重要です。
Express 表現する
✔️ 自分の気持ちや感情を率直に表現します。あまり攻撃的にならないよう注意しましょう。
Specify 提案する
✔️ 相手の行動に対して、具体的な解決策を提案すること。命令や強制にならないように注意しましょう。
Choose 選択する
✔️ 相手が提案を受け入れたケースと、受け入れなかった場合の自分のアクションを選択します。相手に提案が拒否された時のことも事前に考えておきます。
DESC法では
考える時は
結論であるChoose(選択)から考えて、逆算して全体組み立てます。
相手に伝える時は
DESC(描写・表現・提案・選択)の順に伝えると、よりわかりやすくなります。
DESC方は、自分の主張を押し通すことではなく、お互いが納得した形で解決することを目的しています。
どんなシーンでも、人は理屈より感情で動くものです。交渉やユーザーへのオファー向きの内容と言えるでしょう。
まとめ
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1. SDS法
✔️ 汎用的に使える、シンプルな方法
2. PREP法
✔️ 実例を交えることで、説得力・共感力が増す方法
3. DESC法
✔️ 相手に納得してもらい、信頼関係を築いて提案できる方法
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以上、代表的な3つの伝える技術でした。初めはフォームトレーニングとして、目的や相手によって方法を使い分けて使ってみると良いと思います。
基本の型(フォーム)を覚え、記事を書いて実践し、体に馴染むように慣れていくうちに、自分なりのスタイルが出来上がっていくと思います。
人気のあるブロガーさんの記事や、TEDなどで登壇しているプレゼンテーターも基本の型を使い、
自分のスタイルでカスタマイズしていることが多いので、自分が惹きつけられる人のアウトプットを研究してみるのもオススメですね!
個人の時代と、伝える技術の重要性
ユーザーに本質的な価値ある情報や商材を提供するのがもちろんですが、“伝え方”を覚えることで、あなたたの発信の価値を何倍にもすることができます。
個人が強くなる時代に、ぜひマスターしておきたい技術のひとつです。
以上、人に読んでもらえる記事の書き方、人に伝わる文章の、基本のご紹介でした。
[参考情報]
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