ネットサービスに関わっていると「アクテティブユーザー」という用語を聞くことはないでしょうか?
しかも「DAU」「WAU」「MAU」などいくつか種類があるようで、何が違うのでしょうか?
今回は、Facebook/Twitterといった「アクティブユーザー」を実際にプロダクトのKPI(重要指標)に利用している企業を事例に「DAU」「WAU」「MAU」の違いや使い方などご紹介していきたいと思います。
目次
アクティブユーザーとは?
アクティブユーザー(AU: Active User)とは、
ある期間内に、アプリやサービスを1回以上利用したユーザーのこと。
期間内で同じユーザーが何度訪問しても
「アクティブユーザー数(AU数) = "1"」
となり、サイト訪問回数や閲覧ページ数は関係なく、訪問ユーザーの数のみカウントされます。
アクティブユーザーの活用法
- 短期AU数 = 直近の施策の効果測定
- 長期AU数 = 継続利用ユーザー観測
期間によって観測するユーザーの動きが変わってきます。
なぜアクティブユーザーを使うのか?
例えば、登録無料の会員サービス、SNSや、無料ダウンロードのアプリなどでは
初回登録やダウンロードはしたものの、その後あまり利用されなくなることがよくあります。(休眠状態)
AUは、累積登録会員数や累積ダウンロード数よりも
現在も利用しているユーザー数の実態(アクティブ)を表す指標として使われます。
MAU/WAU/DAUの違い
「期間をどの単位にするか?」で、指標が変わってきます。
MAU(Monthly Active User) | 月間アクティブユーザー 1ヶ月で1回でも利用 |
WAU(Weekly Active User) | 週間アクティブユーザー 1週間で1回でも利用 |
DAU(Daily Active User) | 1日あたりのアクティブユーザー 1日に1回でも利用 |
サービスモデルや、ユーザーの利用シーン(頻度)によって、どれを使うのが適切かが変わってきます。
どのように使われるものなのか、ネットサービスのKPI事例を例にみていきましょう。
アクティブユーザー(MAU/WAU/DAU)を指標にしている企業の事例
【Facebook社の事例】
MAU(Monthly Active User):月間アクティブ数
Facebook社は、「MAU(Montly Active User)
:月間アクティブユーザー」をKPIにしプロダクト経営を行なっています。
SNSや会員サービス(特に月額課金)は、MAUを経営指標にすることが多い傾向があると思います。
ご参考までに、Facebookのユニークな指標として
「ファミリー製品」と呼ぶFacebook、Instagram、Messenger、WhatsAppの少なくともいずれか1つを
任意の1日に利用したユーザーの数「DAP(Family Daily Active People)」
30日間に利用したユーザーの数「MAP(Family Monthly Active People)」
としてIRレポートするようになりました。
Facebookは
「この数値はFacebookコミュニティの実際の規模をより分かりやすく表している」
と語っています。
複数SNSサービスをポートフォリオに持つ、Facebook独自の指標ですね!
[参照] FACEBOOK Investor Relations
https://investor.fb.com/financials/default.aspx
【CyberAgent社「ABEMA」の事例】
WAU(Weekly Active User):週間アクティブ数
CyberAgent社の動画サービス「ABEMA」は、
WAU(Weekly Active User):週間アクティブユーザー
を利用しています。
毎日何度も利用するほどではないが、平日や週末など1週間に数回利用するようなサービスで使われることが多い指標です。
映画やドラマなど、週末や週1回ほど楽しむようなサービスの習慣化を測るなどの使い方があります。
[参照] CyberAgent IR
https://www.cyberagent.co.jp/ir/
【Twitter社の事例】
DAU(Daily Active User):
1日あたりのアクティブ数
Twitterは、DAU(Daily Active User)
を指標にしています。
ニュースやコミュニケーションアプリなど、毎日使うことが想定されるサービスはDAUを使うことが多いです。
[参照] Investor Relations
https://investor.twitterinc.com/home/default.aspx
まとめ
アクティブユーザー(AU)とは?について
サービスモデルに合わせたMAU/WAU/DAUなどアクティブユーザーの種類
実際の企業で利用されているKPI事例と使い方についてのご紹介でした。
「MAU」(Monthly Active User) 月間アクティブユーザー
SNSや会員サービス(特に月額課金)は、MAUを経営指標にすることが多い傾向。
「WAU」(Weekly Active User) 週間アクティブユーザー
映画やドラマの動画サービスのように、毎日何度も利用するほどではないが、平日や週末など1週間に数回利用するようなサービスで使われることが多い指標です。
「DAU」(Daily Active User) 1日あたりのアクティブユーザー
ニュースやコミュニケーションアプリなど、毎日使うことが想定されるサービスはDAUを使うことが多い。
ユーザーの利用頻度、サービスモデル、マネタイズ(毎日広告、月額課金、EC購入なのか、など)に合わせて何を測定したいか?で最適な指標は変わってきます。
実際に測定するには、「Google Analytics」のようなアクセス解析ツールを導入していきます。