ETFや投資信託情報をみていると「分配金
」「トータルリターン
」という言葉をよく見かけます。どう見たらいいのか?わからりづらかったので、イメージ図で考えてみました。
※投資は自己責任でお願いいたします。
目次
トータルリターン とは?
ETFや投資信託の情報ページにいくと、こんな情報を見ませんか?
※バンガード社のVOOの例です。
トータルリターン (総収益率)とは? 投資ポートフォリオの総収益は、ポートフォリオの資本増価だけでなく、ポートフォリオで受け取った収入も考慮に入れます。 収入は通常、利息、配当、証券貸付手数料で構成されます。 --WikiPedibaより
どういうことか、言葉だけではわかりにくいのでイメージにしていきます。
トータルリターン の考え方
あくまで例えばですが、イメージにするとこのような感じです。
投資してからある期間での
トータルリターン(総収益) = キャピタルゲイン(譲渡益)+インカムゲイン(再投資された分配金)
という構造になっています。
トータルリターン を事例で考えてみます
例えば、ある資産を100万で買ったとします。
A) 1年後、資産の価格が”+プラス”になった場合
キャピタルゲイン(譲渡益) +10万円 =1年経った後の評価額(110万円) - 買った時の金額(100万円) + インカムゲイン(再投資した分配金) +20万円 ------------------------- = トータルリターン (総収益) +30万円
トータルリターン率(%)
で表されることが多いので
トータルリターン(総収益) +30万円 ------------------------------------- 投資金額 100万円 = リターン率 30%
リターン率は、ある期間においてリターンがどれだけ変動したかを表す指標となります。
期間を、直近1ヶ月、1年、3年、設定来(商品開始から)で掲載していることが多いです。
B) 1年後、資産の価格が”-マイナス”になった場合
キャピタルロス(譲渡損) ▲(-)40万円 =1年経った後の評価額(60万円) - 買った時の金額(100万円) + インカムゲイン(再投資した分配金) +20万円 ------------------------- = トータルリターン (総収益) -20万円
トータルリターン率(%)
で表されることが多いので
トータルリターン(総収益) ▲(-)20万円 --------------------------------------------- 投資金額 100万円 = リターン率 -20%
図にすると、このようなイメージとなります。
まとめ
ETF、投資信託でよく聞くトータルリターン(総収益)とは?について、イメージで考えてみました。
売買損益(キャピタルゲイン)、分配金(インカムゲイン)を、トータルで捉えているということですね。
トータルリターン(総収益)
= キャピタルゲイン(譲渡益)+インカムゲイン(再投資された分配金)
一見、分配金が高くても、資産自体の価値が下がれば、トータルリターン がマイナスになることもある。
そしてあくまで過去の数値なので、未来がどうなるかはわからないことも注意です。
資産の値動きに一喜一憂して売買しなくても安定した配当がある、インカムゲイン重視戦略は魅力ですし、
資産を増やす段階にある場合はトータルリターンやボラリティ(プラス・マイナス変動の大きさ)もポートフォリオ設計に影響してくるでしょう。
自分の人生にあった、投資戦略の分析や銘柄選定の経験を積んでいきたいものです。
※投資は自己責任でお願いいたします。
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