【ADRとは?】米国預託証券の特徴やメリット、企業事例

投資家

海外投資をしていると「ADR」という言葉を目にすることがあります。これはどんな証券なのでしょうか?ADRの事例や、投資家のメリットなどまとめです。

ADRとは?

ADR(American Depositary Receipt)
米国預託証券(べいこくよたくしょうけん)

米国以外の国で発行された株式を裏付けとして預託銀行によって発行され、米国証券取引所に上場している預託証券。

アメリカ以外の企業の株式を、米国株と同じように、ドル建で米国市場で売買でき、株主権利、配当金等もあります。

ADRのメリットと特徴

米国市場に上場しているADRを購入することで、取扱いがない国の企業にも投資が可能になります。

例えば、イギリスやフランスといったヨーロッパの先進国、ブラジルやインド、南アフリカといった新興国の企業にも、米国市場からドルで投資が可能になります。

【ADR事例①】 アリババグループ・ホールディングス

中国IT企業大手の「アリババグループ・ホールディングス」もADRによって、米国株式市場から株の取引ができます。

ティッカーBABA:NYSE
取引市場NYSE: ニューヨーク証券取引所

中国の電子商取引・ITサービス持株会社。子会社を通じて、主に「Alibaba.com」で企業間電子商取引事業を展開。オンラインショッピングサイト「タオバオ」、小売業者向けプラットフォーム「Tモール」、共同購入サイトの「ジュファサン」などを運営。クラウド関連の事業も展開。本社所在地は中国の杭州市。

【ADR事例②】ソニー

日本企業もADRで米港株式市場で取引されています。

ティッカーSNE:US
取引所NYSE: ニューヨーク証券取引所

日本株とADRとの違いは?

ソニーのような日本株で、東証などの日本市場での取引と、ADRでニューヨーク証券取引所などでの取引とでは、投資家目線では何が違うのでしょうか?

東証ソニー【6758】の売買単位

日本市場では株を購入する際に「単元株数」という制限があります。
※ミニ株、単元未満株を除来ます。

例)単元株100で、株価10,000円だった場合

最低投資額「100株 ×10,000円=100万円」となります。

ADRソニー【NYSE: SNE】の売買単位

米国株式は「1株から購入する」ことができます。先ほどの例だと

「10,000円 × 1株=10,000円 ≒ 約100ドル(※1ドル=100円換算)」

*1ADS【American Depositary Share】=1株(Ratio=1:1)
ADS: 証書Receiptの代わりに実際の株式Shareを売買するもの。実務的にADR=ADS。

このようにアメリカと日本市場の売買単位の違いによって、ソニーのADRの場合、日本株の100分の1の投資額で株取引ができます。

もちろん手数料や税金の違いなどもあるので、どちらがいい取引なのかは状況によります。

DR(預託証券)とは?

アメリカ以外の国でも同じように、他国の企業の株を信託銀行で発行することがあります。

預託証券(DR: Depositary Receipt)
企業が自国で発行した株式を裏付け資産として、信託銀行等がその代わりとなるように発行した証券。

企業にとっては、預託証券(DR)を海外市場に上場することで、海外投資家の投資制限している国でも国外からの投資がしやすくなります。

発行・上場される市場によって名称が変わります。

  • 米国預託証券(ADR)
  • 香港預託証券(HDR)
  • 日本預託証券(JDR)

まとめ

海外投資をしていると「ADR」という言葉を聞くことがあります。ADR事例やメリットなどのまとめでした。

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