銀行は一般企業とは異なり「営業利益」ではなく「経常利益」を重視します。
目次
1. 銀行の収益構造
銀行の収益は、主に利息収益と手数料収益で構成されます。
利息収益
- 貸出金に対して発生する利息
- 貸出金の金利と貸出残高によって決まる
手数料収益
- 振り込み、両替などのサービス提供によって発生
- 銀行のサービス内容によって異なる
2. 営業利益と経常利益の違い
営業利益
- 売上高 – 売上原価、販売費及び一般管理費
→銀行の場合: 利息収益 – 利息費用
経常利益
- 営業利益 ± 営業外収益および営業外費用
→特別利益や特別損失を含む
3. 銀行が経常利益を重視する理由
- 銀行の収益は、金利変動などの影響を受けやすい
- 経常利益は、金利変動の影響を受けにくい
→銀行の経営の安定性を測る指標として用いられる。
4. 銀行の決算書を読むポイント
- 利息収益と利息費用の動向
- 手数料収益の動向
- 不良債権の比率
- 自己資本比率
- 経常利益の推移
これらのポイントを参考にすれば、銀行の経営状況をある程度把握することができます。
参考資料
- 金融庁「銀行のディスクロージャーについて」
- 全国銀行協会連合会「やさしい銀行の読み方~銀行の財務諸表とディスクロージャー」
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