感情指標を活用して、市場参加トレーダーの感情や心理的状態と市場影響を予測し、投資判断に役立てる方法とは？
感情指標と他の投資分析手法や情報収集と組み合わせて総合的に判断する方法についてです。
※投資は自己責任でお願いいたします。
目次
感情指標とは？
市場参加者の感情や心理的状態を示す指標で、投資家の行動や市場の変動を予測するために用いられます。
感情指標の代表的な3指標
1. VIX指数（恐怖指数）Volatility Index
S&P500指数のオプション市場の予測的な不確実性に基づく指数で、市場参加者の不安感を反映します。
| VIX指数 | 投資家心理 | 市場の出来事 |
|---|---|---|
| 100 | ||
| 90 | ||
| 80 | 極度の恐怖 | 2008年 リーマンショック 2020年 コロナショック |
| 70 | ||
| 60 | ||
| 50 | 恐怖 | 2015年 チャイナショック 2018年 VIXショック |
| 40 | 恐怖 | 2001年 米国同時多発テロ 1997年 アジア通貨危機 |
| 30 | 警戒 | |
| 20 | 通常 | |
| 10 | 通常 | |
| 0 | 安心 |
- 10～20 通常。この範囲内で推移。
- 30超え 警戒領域。相場は不安定な状況。
- 40超え 暴落の歴史に刻まれるようなパニック状況
市場が今後30日間でどのような変動を想定しているか数値化。
2. Bullish / Bearish Ratio（バリッシュ・ベアリッシュ比率）
市場参加者の中で上昇相場（バリッシュ）に対する意見と下落相場（ベアリッシュ）に対する意見の比率を示します。
https://ycharts.com/indicators/reports/aaii_sentiment_survey
3. Fear and Greed Index（恐怖と強欲指数）
株式市場の心理的状態を示す指数で、市場参加者の恐怖感と強欲度を反映します。
米CNNが提供しています。
| 指数 | 投資家心理 |
|---|---|
| 75～100 | Extreme Fear（極度の恐怖） |
| 55～75 | Greed（強欲） |
| 45～55 | Neutral（中立） |
| 25～45 | Fear（恐怖） |
| 0～25 | Extreme Fear（極度の恐怖） |
- 0に近づくほど
投資家心理が冷え込み、必要以上に株が売り込まれていることから株価が割安と判断。 - 100に近づくほど
投資家心理が過熱しており、適正な株価を超えて株が買われていることから、株価が割高と判断。
参考）CNN Fear and Greed Index
https://edition.cnn.com/markets/fear-and-greed
感情指標の使い方
マーケットセンチメントの把握
感情指標を、市場のマーケットセンチメントを把握するための指標として利用。
投資家たちの感情が、楽観的か、悲観的か、不安定なのかを知ることで、市場の変動やトレンドを予測することができます。
市場の変動の予測
市場参加者の感情が株式市場の変動に与える影響。
例）
- 楽観的(+)な感情が高まる→株価が上昇傾向(↑)
- 悲観的(-)な感情が高まる→株価が下落傾向(↓)
感情指標を利用して、市場の変動を予測することができます。
市場の反応の予測
重要なニュースや発表があった場合、市場の反応を予測するために感情指標を利用。
例）
- 企業の決算発表があった場合、投資家たちの感情がどのように反応するかを知ることで、株価の変動を予測す。
リスク管理
感情指標を利用して、市場の変動やリスクを予測することで、リスク管理。
例）
- 市場参加者の感情が不安定な場合、リスクを避けるために、ポートフォリオの調整を行う。
感情指標と組み合わせ効果のある主な指標や分析方法
テクニカル分析
テクニカル分析は、株価のチャートや過去の取引量などの統計データを用いて、株価のトレンドや変動を予測する方法。
感情指標とテクニカル分析を組み合わせることで、市場のトレンドや変動をより正確に予測することができます。
ファンダメンタル分析
ファンダメンタル分析は、企業の財務諸表や業績、市場動向などを分析して、企業価値や株価を評価する方法。
感情指標とファンダメンタル分析を組み合わせることで、市場の変動や企業の業績をより正確に予測することができます。
ニュース分析
ニュース分析は、マーケットに影響を与える重要なニュースや発表を分析して、市場の動向を予測する方法。
感情指標とニュース分析を組み合わせることで、市場の反応や変動をより正確に予測することができます。
リスク管理指標
リスク管理指標は、投資家が取るべきリスクを評価する指標。
感情指標とリスク管理指標を組み合わせることで、リスクを適切に評価し、投資のリスクを抑えることができます。
まとめ
感情指標を活用することで、市場参加者の感情や心理的状態を把握し、投資判断に役立てることができます。
感情指標を使う際には、それだけで投資判断を行うのではなく、株式投資に必要な基本的な分析や情報収集と組み合わせて、総合的に判断を行うことが重要となります。
海外投資に強い証券会社
海外株取引に強い証券会社「サクソバンク証券」
口座開設のステップ
- サクソバンク証券の口座開設する
- 本人限定郵便物通知が届く
- 口座開設完了通知が届き次第完了
以上の流れで、海外株取引ができるようになります。
まとめ
海外投資に強い、ヨーロッパに本拠を持つ「サクソバンク証券」の特徴やメリット・デメリット、口座開設方法についてです。
あわせて読みたい記事
ドル円チャートと歴史
海外投資する時には、外貨を使うので為替差益も考える必要があります、通過基軸ドル円についてです。
米国株高配当ETF
米国株式の高配当銘柄をテーマにしたETFもあります。代表的な3つのETFの比較とそれぞれの特徴です。
