会計でよく聞く「設備投資」と「減価償却」についての説明と、それらが企業の財務諸表のどこに現れるか?についてまとめです。
理解すると、サラリーマンはもちろん、副業や個人事業主、マイクロ法人化として独立するときにも武器になるファイナンシャルリテラシーです。
目次
設備投資とは?
企業が、商品を生産したり新商品を開発したりするのに必要な設備を用意するための資金投入のこと
有形固定資産
工場の建物や機械のように、目に見えるモノに投資するタイプの設備投資。
無形固定資産
経営や開発に必要なソフトや特許権、商標権など、工場やツールと違って目に見えないモノへの投資。
企業が設備投資を続けていることは、会社全体が経済成長へと向かって注力していることを意味する。
企業の成長を知りたい場合は、設備投資額をチェック。
減価償却とは?
会社が設備投資などした場合、それにかかった費用を、一定期間のうちに処理する会計方法のこと。
減価償却は2種類
まず、企業が運営上必要な設備を導入します。
この導入にかかった費用を、設備の耐用年数、あるいは設備の価値の低下をどう配分して行くか決めて会計処理します。
この減価償却には2種類の会計方法があります。
定額法
毎年同様の「金額」を費用にする
定率法
毎年同様の「率」を費用にする
代金を一度に費用計上ではなく、毎年分配で少しずつ費用計上します。
企業にとって最初に大きくなる費用負担を軽減できるというメリットがあります。
設備投資や減価償却は、財務諸表のどこに現れる?
1. 設備購入時
まず、貸借対照表
(B/S)と、キャッシュフロー計算書
(C/S)の2つに現れる。
貸借対照表(B/S)
設備の購入の現預金
が減り、購入した設備 無形/有形固定資産
が増加。
キャッシュフロー計算書(C/S)
「投資活動によるキャッシュフロー
」の「有形・無形固定資産の取得による支出
」という項目でマイナス表示。
2. 設備の利用開始後
貸借対照表(B/S)
使用する期間にわたって有形固定資産の残高が減っていく。
損益計算書(P/L)
有形固定資産が減った金額だけ、費用に減価償却費が含まれる。
損益計算書(P/L)には、1年間を通して生じた減価償却費が下記2つに含まれます。
売上原価
商品の製造に関わるもの
例)商品を作っている工場や機械の減価償却費。
販売費及び一般管理費
商品の販売活動や、会社全体の管理活動
例)本社ビルや店舗の建物、その中の設備の減価償却費。
3. 除却した場合
固定資産を除却した場合
経常利益
に、固定資産処分損として 特別損失
に計上
まとめ
会計でよく聞く「設備投資」と「減価償却」についての説明と、それらが企業の「財務諸表のどこに現れるか?」についてでした。。
理解すると、サラリーマンはもちろん、副業や個人事業主、マイクロ法人化として独立するときにも武器になるファイナンシャルリテラシーです。