世界経済では色々な国の通貨があり、ドルと円の関係だけではわからない米国ドルの価値を、ユーロ、ポンド、円、カナダドル、スイスフランなど主要通貨と比較して強弱を知ることができる「ドルインデックス指数」をみていきます。
※投資は自己責任でお願いいたします。
目次
ドルインデックス指数とは?
ドルインデックスとは、主要通貨に対する米ドルの強さを示した指数。
複数機関がドルインデックスを公開していますが、それぞれ算出方法が異なるため異なるデータとなります。
英語名 | US Dollar Index |
---|---|
分類 | 通貨指数 |
有名なものはNY商品取引所のものやFRBが算出しているものがあります。
U.S. Dollar Index(DX・DXY・USDX) 1973年- | NYBOT(ICE) 後述の通貨の比較&割合で構成。 米ドル指数で最も影響力がある。 |
Dow Jones FXCM Dollar Index 2011年- | ダウジョーンズ社、FXCM ユーロ、日本円、ポンド、豪ドルと バランスよく同じ割合。 |
WSJ Dollar Index 2012年- | ウォールストリート ジャーナルドルインデックス 他のドルインデックス指数より多く 16通貨採用。 |
算出の採用通貨や加重平均のウェイト、指数の更新頻度などに違いがあります。
ドル指数は、複数の主要通貨に対する「米ドルの総合的な価値」を示す指標であり、個別通貨のみの為替レートより、世界経済での米ドルの価値を見ることができます。
外国為替取引においては、リアルタイムで算出され、また先物取引としても上場されていることから、「NYBOT(正式名:ICE Futures U.S.)のドル指数」が有名です。
今回は、ICEの「DXY」をみていきます。
DXYとは?主要通貨バスケットとドルの強さ
米ドルインデックスは、主要通貨バスケットに対するドルの強さを反映します。
DXYは、1973年に米国FRBにより、海外との二国間貿易取引でグローバル通貨に米ドル加重平均価値を提供するために作られました。
米ドルインデックスは、他通貨より米ドルが価値(強さ)があると上昇します。
主要通貨バスケットとは? 複数の通貨を加重平均してつくられた安定的な通貨単位のこと。 SDRは1969年に創設された新たな国際準備資産であるが、変動為替相場制移行後は、主要国通貨(2009年現在は、ドル、ユーロ、円、ポンドの4通貨)の加重平均の通貨バスケットとなっている。
DXYの価格チャート
DXYは他のインデックス指数のように、米国チャートで確認することができます。
DXYの構成比率
ドルインデックスDXYを構成する6つの通貨です。
通貨 | 比率 |
---|---|
ユーロ (EUR) | 57.6% |
日本円 (JPY) | 13.6% |
英ポンド (GBP) | 11.9% |
カナダドル (CAD) | 9.1% |
スウェーデンクローナ (SEK) | 4.2% |
スイスフラン (CHF) | 3.6% |
特徴としては他のドルインデックスに比べ、ユーロの比率が高いという特徴があるため、ユーロの強弱の影響が多少強くなる傾向があります。
米国ドル円 20年チャートと価格変動の歴史
米国ドルと円と関係、USDJPYの価格変動ついてはこちらもご参考ください。
まとめ
ドル円の関係だけではわからない米国ドルの価値を、ユーロ、ポンド、円、カナダドル、スイスフランなど主要通貨と比較して強弱を知ることができる、ドルインデックス指数のご紹介でした。
※投資は自己責任でお願いいたします。
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