4%ルールの失敗事例とは?5%の確率で資産が尽きるリスク対策【FIRE】

Fire4%ルールとは?

FIRE理論の基となっている4%ルールですが、95%以上の確率で資産が減らすことなく、40年間運用できるとされていますが、残りの5%に相当する失敗はどんなケースでしょうか?

※投資は自己責任でお願いいたします。

4%ルールとは?

生活費を、投資元本の【4%】以内にすれば、資産を減らすことなく暮らすことが可能

という仮説です。米国のトリニティ大学において1998年に公開された研究の金融理論(Trinity Study

4%ルールの失敗ケース

過去の市場データに基づいて、95%以上の確率で資産が減らすことなく、40年間運用できるとされていますが、

残りの5%に相当する失敗はどんなケースでしょうか?

  1. リタイア後に市場が大きく下落し、資産不足になった。
  2. リタイア後のインフレで、生活費が足りなくなった。
  3. リスク許容度が高く、4%ルールよりも多くの収入を得ようとした。

4%ルールは資産運用手法のひとつ、個人の状況に合わせて調整する必要があります。

4%ルールのリスク

4%ルール適用と合わせて考慮が必要なリスク項目です。

  • あくまで過去のデータに基づいた検証結果
    将来の市場環境が必ずしも過去と同じとは限りません。市場が長期的に低迷した場合、4%ルールでは資産が枯渇する可能性があります。

    市場は上がる年もあれば、下がる年もあり、市場変動の平均を使うのが4%ルールなので、特にリタイア直後に下落相場となった場合、資産の取り崩しで目減りしてしまいます。下落相場の数年取り崩しに耐えうる現金クッション等でカバーし、中長期的には市場平均で上昇を狙うようなポートフォリオの工夫も必要です。
  • リタイア後のインフレの考慮
    インフレが進むと、4%ルールで得られる収入は実質的に減少します。その場合、退職後のインフレに備えて、4%ルールで得られるリターンを増やす必要が出てきます。インフレ率とは?

  • 個人のリスク許容度
    資産が枯渇するリスクを回避するために、年間リターンを資産の4%に抑えています。しかし、リスク許容度が高い人は、4%ルールよりも多くのリターンを得ることができます。

FIRE実践方法のステップ – 最速で経済的自立を実現する方法【グラント・サバティエ氏】

最近の事例としては「ミレニアル世代の億万長者」と呼ばれる

2010年(24歳の時)の貯金2.26USドルから、5年間で125万ドルでFIREを達成した、グラント・サバティエ氏のFIREの実践ステップご紹介です。

FIRE実践者4名の実例比較

他にもFIREを実践している4名をご紹介します。

まとめ

セミリタイアという言葉を聞くようになりなりましたが、米国ミレニアル世代で支持が大きくなってきている、FIRE「経済的独立して、早期リタイアする」で、

資産形成の考え方のベースとなっている【4%ルール】について、元になっている研究結果と、失敗ケースとリスクについてでした。

あくまで過去データ算出された理論上の確率論ですが、精神論や抽象的なままにせず、具体的な数値で見える化し、現実的に経済的自由を獲得するプロセスもFIREの特徴と言える点です。

収入(↑) - 支出(↓) → 投資 (複利の再投資)

社会が多様化する時代、こういうメソッドを通じて、自分が望む人生、本当に大事にしたい価値観などを見つめ直すにもいい考え方だと思います。

※投資は自己責任でお願いいたします。

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