レイ・ダリオ氏とは?おすすめ本5冊と経歴・投資哲学【米国ヘッジファンドの帝王】

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投資家の方なら、全天候型ポートフォリオ「オール・シーズンズ戦略など聞いたことがあるかもしれません。レイ・ダリオ氏はどういう人物なのでしょうか?

レイ・ダリオ氏の経歴や投資哲学、人生に影響を与えたおすすめ本などを紹介していきます。

レイ・ダリオ氏(Ray Dalio) とは?

投資家、ファンドマネージャー、起業家。

1975年に「ブリッジウォーター・アソシエイツ」を友人とアパートで始めた。

40年以上をかけて同社を世界最大のヘッジファンドに育て上げ

  • 「アメリカで5番目に重要な非上場企業」(Fortune誌)
  • 「世界でもっとも影響力のある100人の1人」(TIME誌)
  • 「世界でもっとも富裕な100人の1人」(Forbes誌)

などと称される。

社員に対する厳しい姿勢や、社内外での高いカリスマ性から「投資業界のスティーブ・ジョブズ」とも呼ばれます。

現在、米国コネチカット州で家族と一緒に暮らしています。

レイ・ダリオ氏の経歴

レイ・ダリオ氏の生い立ちや経歴です。

1949年ニューヨーク市内生まれ。
12歳の時ゴルフ場のキャディーのアルバイトで
稼いだ資金を元手に、株式投資を始める。
1973年ハーバード・ビジネス・スクールでMBAを取得。
メリルリンチ銀行に就職
シェアソン・ヘイデン・ストーン証券会社入社も解雇。
1975年26歳で自宅アパートで友人とともに
ヘッジファンドである「ブリッジウォーター社」設立。
2005年 ブリッジウォーター社が世界で
最も大きいヘッジファンドになる。
2018年ブリッジウォーターをパートナーシップ方式に変え、
従業員が会社の株式を取得可能に。

12歳から株式投資を始め、ハーバードMBAや、ウォール街出身のエリートながらも、26歳で解雇され、自分でヘッジファンド設立するなど、若い頃は型破りな人物だったようですね。

世界最大級のヘッジファンド「ブリッジウォーターアソシエイツ」

  • 創業来の年率平均リターンは13%
  • 運用資産残高(AUM)は約16.5兆円

数学を中心とした経済学以外で運用を行う、ジェームズ・シモンズのルネッサンス・テクノロジーズとは違って、経済学で運用を行う王道のファンドマネージャーです。

レイ・ダリオ氏の人生や仕事に関する哲学を纏めた「原則」という110ページになるものが社員に配られ、熱心に熟読していると言います。

レイ・ダリオ氏の投資哲学本「PRINCIPLES(プリンシプルズ) 人生と仕事の原則」

レイ・ダリオ氏の”PRINCIPLES” は書籍化されています。

世界最大のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツの創業者であり、世界の経済界が注目する偉大なる投資家が「人生と仕事の原則」を明かす。

“PRINCIPLES(プリンシプルズ)” は、ダリオ氏の自伝書に近い本ですが

彼自身の類まれな成功を

「自分が特別な人間だったからではなく、人生に対して独特なアプローチをとった結果」

Principal レイ・ダリオ著書

だと語っています。

成功は5つのステップで構成されており、人生はこのステップの繰り返しだと学んだと言います。

成功の5つのステップ

  1. Know your goals
    ゴールを知る―自分が人生のどの段階にいるかを知る
  2. On the way towards your goals, encounter your problems
    ゴールに向かう道での課題 ― 現実と向き合うこと
  3. Diagnose your problems at the root cause
    課題の要因を知る―自我と盲点の2つ
  4. Design a way to get around your problems
    課題の対応策を立てる ― オープンマインド思考になる
  5. Execute the plan to get around your problems
    課題解決を行動に移す

ダリオ氏が得た教訓とは、

透明性を徹底することと、失敗から得た学びを体系化すること

Principal レイ・ダリオ著書

問題を解決すると、もっと大きなことに挑戦する度胸がつき、さらに成長していけるサイクルになると語っています。

レイ・ダリオ氏のおすすめ本5冊

ダリオ氏は、ここ数年、国際社会のポピュリズム(大衆に迎合して人気をあおる政治姿勢)の台頭を危惧し、アメリカでは資本主義が「存続に関わる脅威」に直面と指摘しています。

「歴史から学ぶことに忠実であろうとしたから、危機を予知できる」

Changing World order

と語るダリオ氏は

歴史上の覇権国の繁栄と衰退の検証を続け、中国がアメリカに代わって覇権国となると予想しています。

出版予定の書著「Changing World order (仮訳:変わりゆく世界秩序)」の内容紹介で

In this latest release of my series The Changing World Order, I will review the rises and declines of the Dutch, British, and American empires and their reserve currencies and will touch on the rise of the Chinese empire to bring us up to the present… https://t.co/Mg9bKHDtRC— Ray Dalio (@RayDalio) May 21, 2020

「過去500年に見られた大きなサイクル」と投稿。

「米国が今はそれほど強力な帝国ではなく、相対的に衰退しつつある一方、中国が急速に台頭しており、他国を寄せ付けていない」

Changing World order

アメリカから中国への覇権の映り代わりを学びたいなら、次に紹介する本が最高の一冊だと述べています。

1. 「大国の興亡」1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争 上下巻

原題:The Rise and Fall of the Great Powers

著者:ポール・ケネディ(イエール大学歴史家)

内容:

大国スペイン、イギリスはなぜ没落したのか?
膨大な歴史的事実から検証する500年間の大国興亡史。
1500年〜2000年までの覇権獲得競争の歴史について書かれている。
軍事力と経済の二つの軸にその時代の主要国家について考察を加えながら述べています。
原書は、1987年(米国の衰退が懸念されていた時期)

「歴史は繰り返す」歴史から学ぶダリオ氏、これまでの帝国の覇権の移変わりの歴史から、今のアメリカと中国の覇権について理解にオススメとの一冊です。

2.「千の顔をもつ英雄」

原題: “The Hero with a Thousand Faces”  by Joseph Campbell

著者:ジョーゼフ・キャンベル

内容:

世界最古の英雄譚といわれるギルガメシュの冒険からオデュッセウスの苦難の旅、ブッダの修行、イザナギとイザナミの物語まで、
古今東西の神話や民話に登場する「英雄」たちの冒険を比較すると、
心を揺さぶる物語の基本構造が見えてくる――。

ジョージ・ルーカスに〈スター・ウォーズ〉創造のインスピレーションを与えるなど、世界中のクリエイターたちに多大な影響を与えた神話学者キャンベルによる古典的名著の新訳版。

スター・ウォーズのジョージ・ルーカスも影響を受けている、世界中のクリエイターに影響を与えた神話学の専門家ジョーゼフ・キャンベルによる代表作です。

著書”PRINCIPAL”にもあった「自分が人生のどこにいるか、次に何をすべきか?」について重ね合わせたそうです。

3.「歴史の大局を見渡す」人類の遺産の創造とその記録」

原題: “The Lessons of History” by Will and Ariel Durant

著者:ウィル・デュラント / アリエル・デュラント

内容:

ピューリッツァー賞受賞の思想家2人が贈る、珠玉のエッセイ集。

著者たちの名声を確固たるものにした超大作“The Story of Civilization"(文明の話)のあと、その既刊10巻のエッセンスを抽出して分析し、歴史から学べるレッスンという形でまとめたものが本書である。

結果として、文化や文明の発展、人間性の洞察、モラルと宗教、国家の行動、人類の進歩の方向性などを概説する書となった。彼らはライフワークを完成させるため、歴史についての思索を重ね、戦争や征服や創造を通して人類が歩んできた長い道のりの意味を探し求めた。

そして、読者にも自分たちの時代を理解することができるよう、壮大なテーマを与えてくれているのである。筆者たちの探求の旅の一端を本書で共有することは、大いに心おどる知的な冒険となるだろう。

13のエッセイを通して、人類の過去の体験を概観し、今を生きるヒントを得られる、秀逸な歴史書である。

「歴史の中で、同様の事が何度も起こっていたことを示している。」と述べています。

4.「遺伝子の川」

原題: “River Out of Eden” by Richard Dawkins。

著者:リチャード・ドーキンス

内容:

生き物という乗り物を乗り継いで、自らのコピーを増やしつづける遺伝子。連綿と続く遺伝子の川とは、空間ではなく時間を流れる情報の川である。その流れをさかのぼることは、生命そのものを理解することである。果てしなく自己複製を続けるDNAに導かれ、進化は、そして人類はどこへ向かっていくのか。

「すべての目的は進化すること。個人とはDNAが進化するための器に過ぎないと思う。」と話しています。

5.「Super Mind」

原題: “Super Mind” by Norman Rosenthal

How to Boost Performance and Live a Richer and Happier Life Through Transcendental Meditation

著者:ノーマン・ローゼンタール( 精神科医)

内容:

The noted research psychiatrist and New York Times-bestselling author explores how Transcendental Meditation permanently alters your daily consciousness, resulting in greater productivity, emotional resilience, and aptitude for success.

Most of us believe that we live in only three states of consciousness: wakefulness, sleep, and dreaming. But there is so much more.

残念ながら和訳版の書籍は販売されていないのですが

「20分の瞑想は、25万ドルに値する」と超越瞑想を重視しているダリオ氏。

ビートルズがやっていたので興味をもったというきっかけで、投資に超越瞑想の実践を取り入れていることは、ウォール街では広く知られています。

超越瞑想の効果とは「自らの中心に留まり、冷静で、創造的でいられること。」だと彼は述べています。

投資はメンタル、自分を律する世界。パフォーマンス継続の秘訣なのかもしれません。

まとめ

「米国ヘッジファンドの帝王」と呼ばれる、レイ・ダリオ氏の経歴や投資哲学、おすすめ本についてでした。

レイダリオ氏の著書 

レイダリオ氏の人生に影響を与えたオススメ5冊

  1. 大国の興亡
     歴史が示す大国の栄枯盛衰。アメリカと中国の今後の覇権を学ぶ。
  2. 千の顔をもつ英雄
    自分が人生の道のどこにいるか?を考える。
  3. 歴史の大局を見渡す
    歴史は繰り返す。歴史から投資を学ぶ。
  4. 遺伝子の川
    遺伝子の流れをさかのぼることで、生命そのものを理解。
  5. Super Mind
    投資はメンタル、自分を律する、心穏やかにパフォーマンスを安定させる。

レイダリオ氏の投資スタイル

もっと具体的な投資スタイルや、ポートフォリオの考え方を知りたい方は、こちらの一冊もおすすめです。


「本書はあなたに経済的自由を手に入れるための気づきを与えてくれるはずだ」

――レイ・ダリオ(ブリッジウォーター・アソシエイツ創業者)
投資に勝つための原則、投資にまつわる「神話」のウソ、
投資の決断時期など、「自分のお金をどう動かすか」について、
行動経済学やメンタル部分も含めて具体的なアドバイスが提供された1冊。

2017年ノーベル経済学賞受賞のリチャード・セイラー教授が
シェロモ・ベナルチUCLA教授と共同考案した「強力な貯蓄法」も紹介。

世界最大規模のヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエイツの
レイ・ダリオが個人投資家向けに初公開した「黄金のポートフォリオ」を収録。

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