振り返りのフレームワークKPTとYWTの違い【プロジェクトマネジメント】

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プロジェクトやアジャイル活動の振り返りによく利用される”KPT”ですが、場合によっては”YWT”を利用した方がいい場合もあります。両者の違いは何でしょうか?

KPT(けぷと)とは?

改善策やアイデアを広げていく方法。

Keep
よかったこと、続けること
Try
次にやること
Problem
改善したいこと、やめたいこと
  • K(Keep): よかったこと、続けること
  • P(Problem): 改善したいこと、やめたいこと
  • T(Try): 次にやること

YWTとは?

行動したことから学んだことで振り返る方法。

Y
やったこと
W
わかったこと
T
次にやること
  • Y: やったこと
  • W: わかったこと
  • T: 次にやること

YWTとKPTの違い

KPT

  • 「実施した行動」「Keep」「Problem」に分ける
  • 「行動をどう解釈したか?」は可視化されない

YWT

  • 「実施した行動・事実」「どう解釈したか」を可視化
  • 「良し悪し」は区別されない

まとめ

プロジェクトや活動の振り返りによく利用される”KPT”ですが、場合によっては”YWT”を利用した方がいい場合もあります。両者の違いについてでした。

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