iPhone12 Proシリーズのカメラにも搭載されている、LiDARとはなんでしょうか?事例や業界動向も含めてご紹介していきます。
目次
LiDARとは?
LIDAR【Laser Imaging Detection and Ranging】
レーザー光を対象物に照射し、反射して戻るまでの時間から物体までの距離を計測するためのセンサー。
「電波の反射を利用するレーダー」の、「光の反射を使う版」がわかりやすいでしょうか?
光を用いたリモートセンシング技術の一つで、パルス状に発光するレーザー照射に対する散乱光を測定し、遠距離にある対象までの距離やその対象の性質を分析するものである。
日本語ではライダー、ライダとカタカナ書きされることも多い。
軍事領域ではしばしばアクロリウム、LADAR (Laser Detection and Ranging) が用いられる。
この技法はレーダーに類似しており、レーダーの電波を光に置き換えたものである。対象までの距離は、発光後反射光を受光するまでの時間の差で求まる。
そのため、レーザーレーダー (Laser radar) の語が用いられることもある。
Wikipedia
iPhone 12 Proに搭載されている3LiDAR
背面カメラと並んで配置された LiDARスキャナは、赤外線を使い奥行きを計測するセンサー。iPad Pro 第四世代にも載っています。
カメラを向けた範囲の奥行き、つまり三次元形状を高精度で把握できることで、現実と仮想を重ねるARアプリが高速に、高精度になるのが効果のひとつ。
さらに従来のカメラでは難しかった暗い場所のオートフォーカスが6倍速くなったり、暗所撮影時でも背景を綺麗にボケさせるナイトモード ポートレートが使えるなど、写真撮影にも威力を発揮します。
LiDARを利用したアプリ
Effectron
LiDAR技術の動向
一般的には自動運転や3D地図の作成などで利用されています。
LiDAR技術企業の大手による買収が相次いでいます。
NASA(米航空宇宙局)が次の火星着陸ミッションでも使用する予定。
特に、自動運転での活用が著しく、米Velodyne Lidarの製品は多くの実験で使用されている。
走行実験では、センサーが数百m先まで360度スキャンし、車の位置や障害物の状況を認識。
周囲の状況をセンサーが正確に認識することで、AIが適切な運転操作やリスク判断を行い、自動運転を可能にしている。
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2010/21/news112.html
iPad Proでの構造物のLiDAR 3Dスキャン
まとめ
個人の端末にも搭載されるようになったLiDARのご紹介でした。
自動運転の認識にも使われ、建築業やAR/VRのようなxRの世界がスピーディに作れるようになる時代が来ていますね!