プログラムを書かなくてもアプリが作れると噂の「ノーコード開発とは?」
ローコードとの違い、エンジニアは不要になるのか?ツールを紹介しながら動向を見ていきます。
目次
ノーコード開発とは?【NoCode】
ソースコードを書かずに、Webサイトやアプリを作る開発手法のこと。
ローコード開発とは?【lowCode】
メインをノーコードでの開発手法に、コーディングを加える開発手法のこと。
- メリット:色々カスタマイズできること。
- デメリット:覚えることが多いのと、ツールが限られる。
主なノーコード開発ツール一覧
ノーコード開発ツールはたくさんあり、プロトタイプアプリ、EC、特集ページ、ブログ、社内業務効率化など、用途によって選んでいきます。
Glide | Google スプレッドシートをデータベースにして、手軽なアプリのノーコード開発ツール |
Adalo | 直感的な操作で、Webアプリ、Android・iOSネイティブアプリノーコード開発 |
Webflow | CMSサイトとしてWebサイトを制作。LPなど販促に強い。 |
Shopify | ECサイトがかんたんにできる。発送処理やデータ分析も。 |
Bubble | 自由度の高いノーコード開発。パーツ配置、イベントアクション設定などのフロントエンド、DB設計やAPI連携などバックエンドの構築も可能。その分覚えることも多い。 |
Scapic | ブラウザ上にAR/VR/3D体験を組み込めるサービス。 |
Voiceflow | Amazon AlexaとGoogle Assistant用の音声アプリを作成できるサービス。 |
Amazon Honeycode | Amazonが提供するビジネス向けのノーコード開発ツール スプレッドシートをベースに、GUIでカスタマイズを行ってアプリ開発できる。チームの生産性、業務効率に強い。 |
これ以外にもノーコードツールはたくさんあり、新しいサービス、PFもどんどんリリースされています。
ノーコード開発入門のおすすめ
「ECサイトを作りたい!」「社内業務効率化ツールを作りたい!」といった明確な目的があるわけではなく
「まずはノーコード開発どんなものか試してみたい」という場合は、個人的には
- Glide・・・スプレッドシートからノーコード開発を試してみる。
- Adalo・・・直感的な操作でアプリを作ってみる。
- Bubble・・・機能拡張含めて、本格的なノーコード開発を行う。
の順番で試してみるがいいのではないかと思います。
1. Glide
スプレッドシートからノーコード開発がどんなものか試してみることができます。
Googleスプレッドシートを「データベース」として利用し、簡単なPWAを自動的に生成してくれるノーコードツール。
- UIも最初からテンプレートが用意されいる。
- 標準のUI コンポーネントをカスタマイズして使うことも可能。
2. Adalo
直感的に管理画面のわかりやすいUI操作で、かんたんにアプリが作れるのが特徴。
- かんたんにiOS/Androidネイティブアプリ、Webアプリを開発
- アプリ機能はドラッグ&ドロップで追加
- 画面を数クリックするだけでデータベースにレコードを追加
3. Bubble
機能拡張含めて、本格的なノーコード開発を行う場合
拡張性の高さ、利用ユーザー数の多さが特徴的です。
- 細かい条件処理設定などをワークフロー形式で指定
- 外部サービスプラグイン
利用ユーザー数が多いので、コミュニティが充実しています。https://forum.bubble.io/
成長するノーコード市場
ノーコードやローコードなど「RAD」と呼ばれるジャンルの高速開発の市場が拡大しています。
RAD(Rappid Application Development ):
高速開発を行う各種ツールや手法を示す用語。ノーコードやローコードのほか、プログラマが開発で利用する「統合開発環境(IDE)」もRADに含まれます。
コストと開発スピードから成長が加速すると予測されています。
米フォレスター・リサーチ
ローコードの市場規模は2022年に2.2兆円を超えると予測。
米ガートナーの予測
2024年までに、ローコードのアプリ開発プラットフォームはアプリ開発プラットフォーム市場全体の65%を占めると想定されています。
米フォレスター・リサーチ, 米ガートナーの予測
エンジニアは不要になるのか?
現時点ではノーコードではできないことはたくさんあります。
今後クラウドに組み込まれる形で、ノーコードでできることもどんどん進化していくと思われますが、
- ノーコードで痒いところに手が届いところをカスタマイズ。
- まだない仕組みのサービスを作ってリリースする。
などより汎用的にできない開発では、エンジニアの価値はさらに高まると思います。
逆にノーコードでできてしまうような開発は、コストやスピード面から減っていくことでしょう。
まとめ
まだまだできることに制限はありますが、どんどんできることが増えているのと、
GAFAをはじめとる企業のノーコード企業買収といった、クラウド開発環境に取り込まれていくのが予想できます。
とくにエンジニアを採用する余裕がない企業や、素早く少人数で開発してリリースなど、開発スピードは上がっていくと思われるので、
まずはMVPやプロトタイピング、社内業務のDXなどから始めるなどして
今のうちに触っておいて進化を追っていくのが良いと思います。