量子コンピュータ銘柄の特徴と、日本株と米国株の関連銘柄についてです。
※投資は自己責任でお願いしたします。
目次
量子コンピュータとは?
従来のコンピュータが「0」か「1」で計算するのに対し、量子力学の原理を利用して「0」と「1」が同時に存在する状態で計算する次世代コンピュータです。
これにより、創薬や新素材開発、物流の最適化など、従来のコンピュータでは解くのが難しい複雑な問題を、圧倒的な速さで解くことが可能になります。
量子コンピュータの関連銘柄
国内外に多数存在します。開発の段階や事業内容によって、様々な企業がこの分野に関わっています。
日本の主な関連銘柄
- 富士通 (6702):
理化学研究所と共同で国産の量子コンピュータを開発・運用するなど、ハードウェアとソフトウェアの両面で研究開発を進めています。(理化学研究所は、独立行政法人で非上場) - 日本電気(NEC)(6701):
量子アニーリング方式の量子コンピュータの開発や、その利用を支援するサービスを提供しています。 - 日立製作所 (6501):
量子アニーリング方式の量子コンピュータの研究開発に加え、物流の最適化など、量子コンピュータの活用事例を創出しています。 - NTT (9432):
光量子コンピュータの開発に成功するなど、独自の技術開発に力を入れています。 - フィックスターズ (3687):
量子コンピュータ向けソフトウェアの開発や、量子コンピュータの利用を支援する事業を手掛けています。 - テラスカイ (3915):
量子コンピュータの技術をクラウドサービスに活用するなど、ソフトウェア開発で注目されています。
海外の主な関連銘柄
- IBM (IBM):
量子コンピュータの研究開発を長年牽引しており、クラウド経由で利用できるサービスを提供しています。 - Alphabet (GOOGL):
Googleの親会社で、独自の量子コンピュータ「Sycamore」を開発し、量子超越性を達成したことで知られています。 - Microsoft (MSFT):
量子コンピュータ向けのソフトウェア開発やクラウドサービス「Azure Quantum」を通じて、この分野に参入しています。 - Intel (INTC):
量子コンピュータのハードウェア、特にシリコン量子ビット*1の研究に注力しています。 - IonQ (IONQ):
イオントラップ方式*2の量子コンピュータ開発に特化した企業で、量子コンピューティング分野のリーディングカンパニーの一つです。 - D-Wave Quantum (QBTS):
量子アニーリング方式*3 の商用量子コンピュータを提供している企業です。
- *1) シリコン量子ビット
既存のシリコン半導体技術を応用して作成される量子コンピュータ用の量子ビット - *2) イオントラップ方式
電磁場を用いて荷電粒子(イオン)を自由空間内に閉じ込めて保持(トラップ)し、量子ビットを粒子の安定な電子的状態として格納 - *3) 量子アニーリング方式
量子効果を利用して「組合せ最適化問題」の解を高速に探索する、特化型の量子コンピュータ技術
量子コンピュータ市場や企業ごとの成長性
1.大企業とスタートアップの違い
大企業(IBM、Google、富士通など)
既存の事業で得られる収益を量子コンピュータ分野の研究開発に充てているため、単独で黒字化を急ぐ必要性は低い場合があります。
スタートアップ(IonQ、D-Waveなど)
投資家からの資金調達に頼っていることが多いため、将来的な黒字化の見通しを示すことが重要となります。
2.量子コンピュータの投資フェーズと市場
量子コンピュータは、まだ技術開発段階にある分野であり、実用化・商用化がこれから本格化するフェーズにあります。
そのため、多くの関連企業は先行投資段階であり、黒字化の時期は不透明な場合が多いです。
研究開発費用が必要
ハードウェアやソフトウェアの開発には莫大な費用がかかります。特にハードウェアは、超低温環境や精密な制御システムが必要となるため、コストが非常に高くなります。
市場創出の必要性
量子コンピュータの本格的な活用事例はまだ限られており、市場そのものを創出していく必要があります。そのため、すぐに大きな収益を上げることは難しいのが現状です。
ハイテク関連銘柄のインデックス投資
個別銘柄を分析してリスク管理するのが難しい場合、ハイテク関連銘柄ETFで、ハイテク関連銘柄全体に分散投資する方法もあります。
まとめ
量子コンピュータ関連企業の黒字化の時期は、個々の企業がどのフェーズにあり、どのようなビジネスモデルを構築しているかによって大きく異なります。
投資を検討する際は、その企業がいつ頃の黒字化を目指しているのか、具体的な事業計画や進捗状況などをIR情報や決算資料で確認することが重要です。
※投資は自己責任でお願いしたします。
