仮想通貨のニュースが続くようになりましたが、日本でも日銀によるデジタル通貨(デジタル円)の実証実験が開始になります。各国のデジタル通貨状況や、そもそもCBDCとは?などについです。
日銀によるデジタル通貨の実証実験開始
日銀が主導して開発を進めるCBDC(中央銀行デジタル通貨)について、この春から実証実験が開始されることが分かった。
2020年7月に実証実験を行う方針を表明してから、日銀決済機構局長の神山一成氏は「実証実験は2021年度の早期に開始できるように取り組む」としてきたが、この春に開始される予定が明らかになった。
尚、日銀は現時点でCBDCを発行する予定はないとする立場を変えていない。
NHK報道等より
CDBCとは?
CBDC:Central Bank Digital Currency
— ゆえっくま (@ux_bear) February 14, 2021
➡中央銀行デジタル通貨
政府の規制、金融当局、または法律によってお金として確立された法定通貨そのものをデジタル化したもの
[関連英語]
electronic money➡電子マネー
cryptocurrency➡暗号通貨(仮想通貨)#英語学習 #資産運用
日本の【デジタル円】実証実験は3段階を想定
日銀は、第1段階の実証実験を1年ほどかけて行う見通しです。
- 1段階「発行や流通など通貨に必要な基本機能を検証」
システム上で実験環境をつくり電子上でのお金のやり取りで不具合など調査。
発行残高や取引の履歴を記録する方法なども検討。 - 2段階「通貨に求められる機能実験」
金利を付けたり、保有できる金額に上限を設けたりするなど。 - 3段階「パイロット実験」
必要に応じて実施。ここで民間の事業者や消費者が参加する形を検討。
“デジタル円”のメリットと課題
日銀が将来CBDCを発行する場合、個人が日銀に口座を持つと民間金融機関から預金が流出し、金融システム不安のリスクがあるため、現在と同様に金融機関を介した形式が見込まれます。
デジタル円を実現するにあたり、メリットと課題です。
メリット
- 保管や輸送にかかるコスト削減。
- 透明性が高まり脱税の防止。
課題
- 利用者情報の保護。(サイバーセキュリティ含)
- 日銀法などの改正。
- 実証実験と並行で制度設計の検討。
各国の中央銀行デジタル通貨の状況 – 中国が世界を牽引
仮想通貨やCBDCについて、各中央銀行を対象にした調査結果を発表。
- 80%: CBDCのプロジェクトに取り組む。
- 40%: リサーチから実験や概念実証。
- 10%: パイロット的なプロジェクトが完成。
※日本・米国・中国を含む66の中央銀行の回答
参考)国際決済銀行(BIS: Bank for International Settlements)
https://www.bis.org/
CBDCを発行する場合の3つの基本原則
日銀やECB、英イングランド銀行など6中銀と国際決済銀行(BIS)は共同研究グループを創設し、CBDCの利点や課題を検討しました。
- CBDCが物価や金融システ厶の安定という役割の遂行を害さないこと。
- CBDCが現金や民間のデジタル通貨などと共存すること。
- CBDCが技術革新や効率性を高めること。
出典: BIS
まとめ
仮想通貨のニュースが続くようになりましたが、日本でも日銀によるデジタル通貨(デジタル円)の実証実験が開始になります。各国のデジタル通貨状況や、そもそもCBDCとは?などについでした。
【英語で経済ニュース】
— ゆえっくま (@ux_bear) February 14, 2021
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