仮想通貨の承認形式でよく見かける”PoW (proof-of-work)“とは何でしょうか?
他のコンセンサス・アルゴリズムである「PoS/PoC/Pol」との違いや比較していきます。
PoW(プルーブ・オブ・ワーク)とは?
PoW (Proof-of-Work)
仮想通貨などのコンセンサス・アルゴリズム手法のひとつ。
サービスのリクエスターに一部の作業を要求することで、DoS攻撃やネットワーク上のスパムなどの他のサービスの濫用を抑止する経済的手段。
PoWスキームの特徴
サービスのリクエスター(使う人)と、プロバイダー(提供する人)で非対称性に特徴があります。
- リクエスター向け
実行可能だが、適度に難しい - プロバイダー向け
チェックは容易
このスキームの実現手段として
- CPUコストファンクション
- クライアントパズル
- 計算パズル
- CPUプライスファンクション
などとも呼ばれています。
PoWのメリット/デメリット
メリット
- 不正に強い
デメリット
- 電気使用量の増加
- 51%攻撃
PoWと他コンセンサス・アルゴリズムであるPoS/PoC/Polとの違いや比較
アルトコインでよく利用されるのが”プルーフ・オブ・ステーク(PoS)“です。
単独ではなく PoWや他の手法と組み合わせることが多いです。
PoWと他コンセンサス・アルゴリズムであるPoS/PoC/Polとの違いや比較をしてみます。
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PoS(Proof of Stake)とは?
保有通貨量で、取引承認権限の付与しやすく、報酬も多い、という仕組み。
メリット
- PoWのような演算が必要無い
- 電気の大量消費を避けることができる
デメリット
- 通貨の大量保有者が増えると、流動性が下がる。
現在、イーサリアムがPoSの導入に向けて動いている。
PoC (Proof of Consensus)
承認権限を複数者選定で、80%以上の賛成で承認する仕組み。
メリット
- 限られた者だけで承認が可能
- 処理スピードが早い
デメリット
- 中央集権的なシステムとして批判も多い。
XRP(リップル)がPoCを採用している。
PoI(Proof of Importance)
“Importance”(取引額や回数など、所持通貨量や貢献度で算出される重要度)で、取引承認権限が付与されやすくなる仕組み。
PoSを改善したのがPoI
XEM(ネム)が採用。
まとめ
仮想通貨の承認形式でよく見かける、PoW (proof-of-work)とは?
他のコンセンサス・アルゴリズムであるPoS、PoC、Polとの違い・比較でした。
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