ビジネスや売上、経営分析などでよく使われる年平均成長率「GAGR」について、GoogleとAmazon社の成長率の比較を例に、実際にGoogleスプレッドシートで計算してみます。
目次
CAGR(年平均成長率)とは?
CAGR: compound average growth rate
複数年にわたる成長率から、1年あたりの幾何平均を求めたもの。
CAGRは成長している市場や産業を示すときによく用いられる指標です。
過去の業績を見ることで数年先のCAGRを試算し、市場や産業の成長を予測した投資に役立ちます。
幾何平均とは?
幾何平均の持つ意味は、再投資を前提とした複利の計算。
それぞれの数値を足すのではなく掛け、その積の冪根(数値がn個ならn乗根)をとることで得られる。
GoogleとAmazonのCAGRを比較してみる
実際に、Google
(Alphabet)、Amazon
社の株価から、GACR(年平均成長率)を比較してみましょう。
19.20% | |
Amazon | 31.51% |
両社とも驚異的な成長率です…!
Googleも尋常じゃないですが、Amazonの成長率はすごいですね。
この爆発的な成長率が今後も続くかは、読み次第ですね。
CAGRの計算式
CAGR(年平均成長率)とは、複数年の成長率の平均を「複利」で算出する指標です。
(N年度の売上 ÷ 初年度の売上) ^ {1 ÷ (N – 1)} – 1
※企業分析を行う場合は「複利計算」を用いるのが基本です。
とある企業の5年の売上のCAGR例
例えば、下記のように5年間の売上成長している企業があったとします。
年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2019年 | 2020年 |
売上高 | 100 | 110 | 130 | 136 | 148 |
先ほどの計算式
(N年度の売上 ÷ 初年度の売上) ^ {1 ÷ (N – 1)} – 1
に当てはめて、CAGRを計算してみると
(148 ÷ 100 ) ^ {1 ÷ (5 – 1)} – 1
CAGR | 9.16% |
となります。
計算はできますが、なにやら計算式が複雑で難しいですね。
Google スプレッドシート
Googleスプレッドシートを使うと、CAGRの計算が楽になります。(エクセルでも同じです)
マクロはこちらです。
=(F2/B2)^(1/(F1-B1))-1
先ほどの計算式をセルを使って、計算を楽にしているだけです。
(5年目の売上 ÷ 初年度の売上 ) ^ ( 1 ÷ (5年目の年 - 初年度の年) ) -1
まとめ
ビジネスや売上、経営分析などでよく使われる「GAGR」について、
GoogleとAmazon社の成長率の比較を例に、実際にGoogleスプレッドシートで計算してみました。