「わずかなものしか持たずに生きられる人ほど豊かである。」超越論主義者ソロー氏の名作。
森に入り自然と深く関わることで、自分の価値観や人間社会を深く思索した2年2ヶ月の話です。
昔読んだ時は比喩が多く読みにくかった印象ですが、新訳は読みやすくなりまりました。
「生きていく上で、そんなに必要のものはないんじゃないか?」
ことに気づいたミニマリストやセミリタイアを志す方におすすめの一冊です。
『ウォールデン 森の生活』概要 – 原題 Walden Life in the Woods
- ヘンリー・デイヴィッド・ソロー著作。
- 1854年にティックナー・アンド・フィールズ社出版。
- 日本語訳版は、小学館、講談社等。
ソロー氏がウォールデン湖畔で、
1845年7月4日(27歳)から2年2ヶ月2日に渡って小屋で送った自給自足の生活を描いた回想録。
自然や湖、動物などの描写だけではなく、人間精神、哲学、労働、社会といった思想も。
作者の死後に評価が高まり、1930年代から40年代に至るころには、アメリカノンフィクション文学の最高傑作の一つと称されるようになりました。
なぜ、森に入ったのか?
『僕が森に行ったのは、思慮深く生き、人生で最も大事なことだけに向き合い、人生が僕に教えようとするものを僕が学びとれるかどうか、また死に臨んだときに、自分が本当に生きたと言えるのかどうかを、確かめるためだった。』
引用: ウォールデン森の生活より
自然や具体的事象から、普遍性を見出そうとしていたようです。
ソロー氏の名言
ソロー氏は、思考家だけに名言が多いのも特徴です。
“胸に思い描いたままの人生を生きよ。”
“あなたは失敗するためではなく、成功するために生まれてきたのだ。”
“わずかなものしか持たずに生きられる人ほど豊かである。”
ソロー氏の名言
セミリタイアでも参考にしたい考え方がいっぱいです。
ソロー氏とは?
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(Henry David Thoreau, 1817-1862)
作家、思想家。
- 米国マサチューセッツ州コンコードに生まれる。ハーバード大学で古典文学の素養を身につける。
- 卒業後、教師、土地測量などで生計を立てる一方、エマソンら超絶主義者と親交を深める。
- ウォールデン湖畔で2年余り自給自足の生活を送り、『ウォールデン 森の生活』を書く。
- 『メインの森』『市民の反抗』『原則のない生活』『歩く (ウォーキング)』など多数くの著作を残し、
市民運動や自然保護運動にたずさわる人々に影響を与えつづけている。
ウォールデン湖畔、コンコード地方とはどんなところ?
アメリカ、マサチューセッツ州にある水深31mの湖
ソロー氏は、1845年の夏から2年間に渡りこの池の北側の岸辺に居住。
まとめ
「わずかなものしか持たずに生きられる人ほど豊かである。」超越論主義者ソロー氏の名作。
「生きていく上で、そんなに必要のものはないんじゃないか?」ことに気づいた、ミニマリストやセミリタイアを志す方におすすめの一冊です。
さくっと概要を掴みたい方には、漫画もおすすめです。