チャールズ・エリス氏とは?経歴、おすすめ書籍3冊「敗者のゲーム」「投資の大原則」

投資家

「市場に勝とうとすることは無意味である。」インデックス投資で読んでおきたい「敗者のゲーム」の著者、チャールズ・エリス氏の経歴や投資手法、おすすめ書籍についてです。

チャールズ・エリス氏とは?経歴など

氏名チャールズ・エリス (Charles Ellis)
仕事投資コンサルタント グリニッジ・アソシエーツ取締役
生年月日米国生まれ1937年
学歴エール大学卒
ハーバード大学M.B.A, ニューヨーク大学博士号
経歴ロックフェラー基金、ドナルドソン・ラフキン・ジェンレットを経て

1972年 グリニッジ・アソシエーツ設立。
代表パートナーとして投資顧問会社や投資銀行などの
経営・マーケティング戦略に関する調査、コンサルティングを手がけ
業界トップ経営者の間に圧倒的な信頼を得る。

2001年
代表パートナーを退任し、取締役に就任。
全米公認証券アナリスト協会会長などを歴任。
著書「Wining the Loser’s Game (敗者のゲーム)」
「Wall Street People」
「The Investor’s Anthology」
「Classics」「Classics Ⅱ」
「The Second Crash」など。

1985年発刊の「敗者のゲーム
市場に勝ち続けることの困難さとインデックス投資の有効性を指摘し、運用界業に大きな衝撃を与えた。

米国運用界の理論的支柱の一人。

投資成功の秘訣「成功する運用基本方針のポイント」 

敗者のゲーム」中で、投資での成功の秘訣は、長期的にもっとも可能性の高い運用基本方針を策定することであると述べています。

  1. 長期運用目的の確認、資産配分比率の策定(株式、債券など)
  2. 株式ポートフォリオ構成の策定
  3. アクティブ対パッシブ比率の決定
  4. 個別ファンドの選択
  5. アクティブな運用、個別銘柄選定とトレード実行

1.がもっとも最小のコストで最大の効果がある。しかしながら個人投資家は4.に時間を費やしていると述べています。

個人投資家のための十戒

敗者のゲーム」で述べている「個人投資家のための十戒」が参考になります。

  1. 貯蓄すること
    →支出を減らして、将来のために毎月積み立てる。
  2. 相場の先行きを掛けてはいけない。
    →プロとの勝負になる。インデックス投資が有効。
  3. 税務上有利という理由だけで動いてはいけない
    →魅力がないのに節税目的で保険に入るなどしない。
  4. 自分の住宅を投資資産と考えてはいけない。
    →買った瞬間から価値は減少する。ただし家族の幸福のための投資としては意味がある。
  5. 商品取引はよくよく考えた方がいい
    →コモディティは経済的付加価値を生まず投機。
  6. 証券会社の担当者に気をつけなさい。
    →ネット証券が手数料が安くて良い。
  7. 新金融商品に投資してはならない
    →ほとんどが保有ではなく、投資家に売るために設計されたもの
  8. 元本、利息が安全とか、リスクが少ないという理由だけで債券に投資してはいけない
    →債券にも変動、インフレリスクがある。資産変動が緩やかになるメリットはある。
  9. 長期の投資目的と投資方針、資産計画を文書にして書き出し、それに沿って行動すること
    →将来いくら必要か、投資期間、月の入金額など計画を立てて投資。年に一回計画の再確認をする。
  10. 直感を信じて投資してはいけない。
    →誰も相場は予測できない。インデックス投資をし、暴落時には何もしないこと。

上記のような原則、エリス氏の投資にする考え方が、書籍にまとめられています。

書籍①「敗者のゲーム」

一言でいうと「インデックスファンドに、長期分散投資しなさい。」です。

これから資産運用を始めようと思う人、インデックス投資とは?という人向けです。

  • 勝者のゲームと敗者のゲーム
    個人投資家はプロに勝たなくても投資で成功できる。
  • 敗者のゲームとはミスを少なくすること「投資の秘訣は損を出さないこと」
    インデックスで長期分散投資する。
    個別株投資やアクティブファンドは市場平均に勝てない。
  • インフレの脅威
    アメリカのインフレ平均は2%、現金・債券は持っているだけで価値が目減りする。

ウォール街のランダム・ウォーカー」と同じ主張ですが、インフレリスクについて言及していて、現金・債券は価値が目減りすると、過去実績データを元に述べていて、株をすすめているのが特徴的です

書籍②「投資の大原則」

敗者のゲーム」の著者チャールズ・エリスと「ウォール街のランダムウォーカー」の著者バートン・マルキールの共著。

投資のバイブルとも言える上記2冊を、2人がデータを交えながら、わかりやすく投資について説明している書籍。

投資の大原則の5つ

  1. 若いうちから貯蓄をはじめ、続けること
  2. 会社や国の制度を有効に活用すること
  3. 「インデックス・ファンド」で分散投資
  4. 年に1度、資産配分を見直す
  5. 自分の決めた投資方法を守り、市場の動きは気にしない。

本当の投資の初心者の方におすすめしたい本です。

書籍③「ゴールド・マンサックス(上)(下)」

貧しい牛飼いの息子として育った創業者のマーカス・ゴールドマン。

新参企業が大暴落、世紀のスキャンダル、巨大詐欺事件など、試練を乗り越え、ウォール街最強の投資集団となったか。経営哲学、人材育成、リーダーたちの確執、葛藤など、取材力とインタビューで強さの秘密を明らかす。

エリート証券のイメージの強いゴールドマン・サックスですが、創業者や歴史などウォール街や金融史とともに読むと面白い書籍です。

まとめ

「市場に勝とうとすることは無意味である。」

インデックス投資で読んでおきたい「敗者のゲーム」の著者、チャールズ・エリス氏の経歴や投資手法、おすすめ書籍についてでした。

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